IT専門課程
Dep. of Cybernetics
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〒270-0034 千葉県松戸市新松戸4-2-1
通信制高校から専門学校への進学を検討されている方へ、本校からのメッセージです。
本校には通信制高校出身の学生も多く在籍しています。多くの学生が高い学習成果を上げていますが、注意すべき事もありますのでご説明します。
2020年度~2024年度の入学者では、31%が通信制高校出身、9%が定時制高校出身となっています。このように多くの通信制高校出身者が入学しています。
法令により、専門士の称号を取得可能な専門学校は「年間850時間」の授業を行うことと決められています。この点が、単位数で考える大学とは異なっています。専門学校は実技・実習により実践能力を身に付けることを目標としているため、登校し授業を受けることが前提になっているのです。さらに、前の時期に習得した内容を後の時期に実施される科目で使用するような、積み上げ型のカリキュラムになっています。そのため、欠席すると授業内容について行けなくなり、学年が上がるほど困難が増してしまいます。
本校も、週5日、朝9時30分に始業し、通常は15時まで授業があります。このスケジュールに対応可能であることが大前提となります。通学が難しい場合は、残念ながら本校に限らず昼間全日制の専門学校への進学は難しいかもしれません。
対人コミュニケーションに不安のある人も居るかも知れません。
これも大前提ですが、専門学校は社会に出るための教育(職業教育)を行う学校です。そして、社会では対人コミュニケーション能力が不要ということはありません。ですから、専門学校でも対人コミュニケーションは求められます。
ただし、職業により、必要なコミュニケーションのレベルは異なります。IT分野は専門性(技術力)が重要な分野であり、専門性に基づくコミュニケーションが求められます。例えば開発中のシステムの問題点について上司に伝えるのであれば、「仲良くなる」ようなコミュニケーションよりも、必要な情報をいかに分かりやすく伝えるかが大事です。そのとき、システムの中身について知らなければ、分かりやすく伝えることは出来ません。これが専門性に基づくコミュニケーションです。ここでは、専門性を高めることが、コミュニケーション能力を高めることにもつながります。
まとめると、IT分野では現時点のコミュニケーション能力よりも、専門性を高められるかどうかが重要です。論理的な思考力が鍵となります。適性診断などで確認することから始めるとよいでしょう。
ITは、人間が生まれながらに知っている・出来ることではありません。つまり、学んで、身につける必要がある分野です。ITは、多くの教科書(自然言語)を読んで理論を理解し、多くのプログラム(人工言語)を書く経験を積むことで身につきます。そのためには、文章を論理的に読む能力、数学・論理学の知識が必要になります。といっても特別な内容ではなく、高等学校までの学習内容がしっかりと理解出来ていることが重要です。
具体的には、数学における文章題を解く能力や確率の考え方、英語における文法を理解し読み・書く能力が必要です。また、母語(日本語)で論理的な文章を読む・書く能力も求められます。意外に思われるかも知れませんが、プログラム(人工言語)を書くスキルと、人間の文章(自然言語)を書くスキルには共通点が多いと言われています。文章読解や作成が苦手な場合、プログラミングも苦手であることが多いです。
IT分野は、「好き」なことを極めるタイプに向いている分野です。だんだんと理解して経験も積み、自分が思うようなシステムやアプリケーションを創り出すことは、とても楽しいことです。
そういった楽しさが好きな人には、とても向いている分野です。
一方、「ただ、やらされている」だけでは、スキルが伸びない分野です。まずは好きであること、そしてそれを突き詰めていこうというタイプの人が向いています。
まずは入学イベントに参加して、体験講座を受けたり、相談してみることから始めましょう。