ストーリー

丁半町を舞台に小学生3人組にフォーカスを当てた物語。

子供にとって学校も立派な小さな社会縮図。学年が上、テストの点数がいい、足が速い、人気者であるなど確かに存在する覆しがたいヒエラルキー。

そんな力関係をも一発で覆す逆転の方法がある。 そうジャンケンである。

給食の余ったデザートの争奪戦、休み時間の校庭や道具の確保、掃除雑用の押し付け合い…

確かに存在する人間関係と上下関係に左右されるその瞬間、その場のどんな人間にも一縷の願いが生まれる瞬間。

「ジャンケンで決めませんか?」

ここで断ればなんとなく格上であると自認する人間が断れば器の小ささが知られ、格下であるというものにはチャンスに手が届く希望が生まれる。

拮抗した力の者たちであれば、運で決まったのならしょうがないと溜飲も下がる。

運は平等ではないかもしれないが公平である。

そんな平等に配られた権利を使い、子供たちが自分たちの望みを叶えるチャンスをその手に掴む為、今拳を振り上げる

「最初は グー!」

神様と神社

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